TOEICで800点取るまでにやったことまとめ

TOEICで800点取るまでにやったことまとめ 本当は900点以上取ったら書こうと思っていたのだけど、いつ取れるかかわからないので現時点でのまとめ。

2年半かけて505 → 810になりました。ダラダラやっていたのでもっと短い期間で取れそうだけど、真剣にやってたら多分途中で辞めてたとおもう。

f:id:masahiko_of_joytoy:20150712223827j:plain

動機

転職するのに有利だと思って始めました。 あとSCRUBSというFOXTVで打ち切りになった海外ドラマを全編見たかったというのもある。

勉強するにあたっての注意

何よりも自分に合った学習方法を続けるのが大事です。 合わないやり方で無理しても続かないです。 とはいえ、有効ではない勉強方法を続けていても効果は出ないので、ちゃんと効果が出る方法で続けるのが理想です。

そんなのわかってるけど、結局のところ自分に合った勉強法なるものを見つけるのが一番難しいわけですが、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

自分の場合は、集中力がなくて飽きっぽく、理屈がちゃんと伝わらないと諦めるというダメなところあって、それによって過去いくつもの挫折を経験していたので、それらを理解した上で続けられること、あと出費は最小限に抑える(後半は結構お金使ったけど)ことが大事でした。

なのでPCを使ったEラーニング系は避けました。 忙しい一日で一時間だけ英語の勉強に当てると決めても、PCにははてぶやらツイッターやらフェイスブックやらが大量に登録してあり、それらの誘惑に勝つのは難しく、そもそも誘惑に惑わされない人間ならもっと昔からちゃんと勉強してるのであって、それができなかったから今の自分があるわけです。

とはいえ、本を持ち歩くのはかさばるし、何よりも重量があるのでそんなものを四六時中持ち歩くのは不可能だ。 CDの教材などはipodで聴くにしてもエンコードが面倒くさい。

つまりいつでも使えてかさばらず、必要に応じて検索して探すことができるツールとなると、現時点ではスマホでできる勉強方法が最も便利で学習に向かう敷居も低いと思います。

参考書も問題集も辞書も片手に収まるデバイスに集約でき、すぐに取り出せるという利便性はすごい。

苦手な教科の勉強のために重い本を何冊も持って歩くことを想像するだけでやる気がなくなります。

もうこの時点で昔の人に比べてはるかに優位だと思います。

ところでスマホにだって、はてぶもツイッターフェイスブックもあるじゃないか、と訝る人もいるかと思いますが、スマホはアプリが画面を占有するので、PCにくらべたらはるかに集中できるので、自分の場合は問題なかったです。

それでもダメな人にはiPod touchの購入をオススメします。

具体的な勉強法

Toeicはリスニング100問、リーディング100問の合計200問、合計で990点満点のテストです。

当然リスニングとリーディングどちらも勉強する必要があるのですが、無知というのは恐ろしいもので、勉強をやり始めた当初、自分は中学英語がある程度できていたので、リーディングの基礎があり、足りないのはリスニング能力のほうだと過信してました。

その勘違いが念頭にあったので、まず最初にリスニング能力を重点的に鍛えることを考え、スマホを使った学習方法として、ポッドキャストの番組をいくつか購読してみることにしました。

英語学習でポッドキャスト、というと真っ先に思い当たるのがTEDでしょうか。

英語が覚えられて意識も高くなって最強の語学学習ツール、といった煽りを目にすることがあるかと思いますが、結論からいうと、あれはTOEIC学習に向いてません。少なくとも初学者には。

何故かというと、まずコンテンツが動画であることが挙げられます。

動画だと見ないと話がわからないので、ちゃんと視聴できる環境が必要になります。通勤中の自転車で聴きながら(今はもう違法ですが)とか、動画だと満員電車で集中するのも難しいです。

また一つ一つの尺が長いため、ある程度時間に余裕がないと集中して視聴できません。

さらに、色々な国の方が英語で話すため、聞き取りにくいものが出てきたり、話題が難しくてついていけない、結局字幕に頼ってしまう、などの問題があり、毎日起動するのに相当ハードルが高くなってしまいます。

なので、自分の場合は最初は音声のみのキャストで、かつ長くても10分から30分程度のものくらいでないとできないと判断し、条件に合う番組をいくつか購読することにしました。

ます最初に試したのがポッド de モット英会話、という番組でした。

これは全く英語に触れてなかった自分が慣れるのには良かったのですが、英語の後に日本語訳がくる、というスタイルに慣れてしまうと、英語を聞き逃してもどうせ日本語で話すからいいや、という気持ちになってしまい、真剣に学習できない気がし、三カ月もしないうちに購読を停止しました。

次に試したのがNHKニュース英語版です。

日本のニュースを英語で話すため、内容が理解しやすく人気ですが、これも自分には合いませんでした。 内容がうっすらわかるという長所が逆に問題で、これも前述と同じように、学習して理解したのか、予め知ってる情報を使って理解したのかが判別がつかず、繰り返し聞いても自信がつかなかったからです。

上記の経験より、簡単な英語で難しい英文を説明するようなコンテンツがあればいいのに、と思い、外国人向けに英語学習を行うコンテンツを探すことにし、行き着いたのがESLというポッドキャストです。

外国人向けの英語学習コンテンツとしてはかなり著名な番組なんですが、私は存在を知らなくて、試しに聞き始めたところ、自分が望んでいたコンテンツそのものでした。

時間は30分くらいですが、動画と違って音声だけなので耳だけ集中すれば良く、空き時間に少しずつ進めることができます。

月、水、金と配信も頻繁なので、飽きずに続けられ、英熟語を英語で説明するので、表現力が身につく感じがして、空き時間を見つけてはひたすら聞き続けました。

特徴は週3回の配信のうち、月曜と金曜はアメリカ人二人の会話形式でテキストを読み上げ、その内容を英語で説明する、というもので、水曜は30分程度の長めのコラムのような形式で、話題はアメリカの大統領からロックバンドの話まで多岐に渡るため、飽きずに続けられます。

最初の頃は何言ってるかわからなくて、水曜の長めのやつは聞かず、月曜と金曜のやつだけ集中しました。

一月くらい続けてゆくと、やがて何を言ってるかわかるようになり、半年も続けると逆に水曜の方が楽しくなってきて、溯って古い配信を聞くようになりました。

はじめてのTOEIC

ESLを続けて半年くらいすると、俺もしかしてすごい英語力上がってるかもという錯覚が起き、TOEICのなんたるかもほとんど知らずに受験しました。

最初は本当に何も知らず、リスニングのコンテンツは3回くらいリピートしてくれるもんだと思いこんでたし、腕時計も持たずに臨むという無謀なものでした。

記念すべき第一回の点数 f:id:masahiko_of_joytoy:20150712224006j:plain

スコアのうち2/3がリスニングで、リスニングに対してだけは相当な手応えがありました。

そしてここから立て続けに3回受験したのですが、スコアはだいたい500点前後から変わらず、これはつまり今の勉強方法だとこれ以上伸びないことを表していました。

原因は明白で、明らかにヒアリングに比べてリーディングのスコアが悪く、これを強化しない限りより上位のランクは見込めませんでした。

とはいえこの時点ではまだ英語の基礎はできていると思い込んでいたのと、やっとつき始めたヒアリングのスコアも落としたくなかったいうのもあり、バランスよく英語が身につくと評判のDUOを試すことにしました。

DUOは、日常会話に必要なセンテンスを短文に詰め込んで、シャドーイングで繰り返し覚えるスタイルです。

説明通りにこれを繰り返して臨んだところ、スコアは上がるどころが100点以上下がり、375点という、過去最低の点数になってしまいました。

これの原因はDUOの勉強方法が自分に合っていなかったことだったと思います。

DUOは短い構文を効率的に覚えさせるスタイルなので、長文を聞く練習がおろそかになり、結果としてリスニング力が落ちてしまいました。

あと長文のリスニングができないので、焦ってTOEIC初心者がやる地雷を全部踏みまくった結果でした。

まあそれでなくともシャドーイングは自分向きではなかったし、これを機に地道に勉強することに決めました。

初心に戻り、リスニングはポッドキャストを聞いて置けば確実に上がることはすでに掴んでいるいたので

  • リスニングの勘所
  • リーディング力の向上

を如何に効率よく学習するか、ということに焦点を当てました。

最初に述べたように、自分は頭でわからないと理解した気になれないという欠点があるので、文法の理解力を高めるために何冊かTOEIC専門の参考書を試してみました。

結果としては、勉強部分は殆ど訳に立たなかったのですが、TOEICの攻略法自体はとても役立ちましたが、攻略法は今ではブログなんかでも散々取り上げられているし、だいたいどの本読んでも同じことが書いてあるので、一冊でもやれば十分です。

ちなみに攻略法はこんな感じです

  • PART1開始前に出題画像を確認する
  • PART2は第一語に集中する。5W1Hの場合、回答が絞り込める
  • PART2では出題に含まれる単語が入っている回答は選ばない
  • PART3,4は、マークシートは塗らず、印だけつけて先読みに集中する。リーディング終了時の説明文読み上げのときにまとめてマークする

これを意識するとかなり点が取れるようになります。

そんなわけで、しばらくTOEIC専門の参考書をやりこんだ結果、スコアは若干伸び、600点台まで上げることができました。

f:id:masahiko_of_joytoy:20150712224206j:plain

しかしながら、スコアの内訳を見ると、回を重ねるごとにリスニングの点数は上がるのですが、リーディングが全く上がっていませんでした。

早急に英文法を学び直す必要があることは自覚していたのですが、かといって中学校の教科書を引っ張り出すようことに意味があるとも思えず、ぐだぐだやってるので点も上がらない、という状況がしばらく続きました。

この時自分が最も欲していたのは、一度覚えた英語の知識を掘り下げ、理解できるような参考書でした。

それっぽい本を何冊かアマゾンのレビューで読んだのですが、あまりピンと来ず、そんな状態で受けても当然スコアは上がらない、という状態で悶々と過ごしていたところ、たまたまツィッターのタイムラインに上がった本のサンプルが自分のイメージに近い感じがしたので、アマゾンでレビューを見たところ、自分の欲しかった本と合致したので購入してみることにしました。

この本は本当に買って良かったと思います。

自分の英語力は、副詞と形容詞の違いって何?とか、shouldとかmustとかwillとかcanとかどう使いわけるの?とか、何で英語の順番が変わるんだよ、みたいな、丸暗記したはいいけど何でそうなるのか疑問だったものが、わかりやすく説明されていて、これはtoeic云々じゃなく中学、高校生に是非とも読んでほしいです。この本を読むか読まないかで英語の理解力は全然変わるんじゃないか、というくらい勉強になりました。

さて、一週間くらいでかけて読み込んだ後、文法の基礎がわかってきたので、その状態を継続させるためにpart5を重点的に勉強することにしました。

といっても、毎日決まった勉強時間を確保し、参考書とノートを開き、鉛筆で などという手順は書いてるだけでやる気が失せるので、少しの時間ですぐできるようにアプリを探しました。

いくつかアプリを試しましたが、このアプリが一番説明が丁寧で、それでもわからない時は一億人の英文法にほとんどのことが載っていたので、この組み合わせは自分にとってベストでした。

英文法500もよく取り上げられますが、こちらは問題数は多いですが、内容が古くて最近の傾向と違うような感じが受けられました。

TOEIC PART5アプリで満点を取って、他にもっと問題を解きたい、という人には良いかもしれません。

他に、キクタンというアプリも試しましたが、文脈によっては必ずしも訳した日本語で使われないケースも多く、単語単位で翻訳すると前後の文とつながらない場合も多く、文とセットで英語として覚えるようにしたほうがいいと感じ、単語だけのアプリはあまり役に立ちませんでした。同様の理由で、単語帳の作成も必要ないと思います。

そうやって受けた結果、スコアが上がり、700点代まで取ることができました。

f:id:masahiko_of_joytoy:20150712223815j:plain

こうなると勉強するのが楽しくなりPART2,3,5を毎日、長くても1時間程度に絞ってやり続けた結果、740点から3度目の試験で810点を取ることができました。

ただし、800点からその上はTOEIC 2つめの壁と言われているだけあって、700点から800点に上げる時よりも遥かに難しく、それ以降全然スコアが伸びず、700点後半から800点前半を行ったり来たりの繰り返しとなりました。

そうこうしてるうちに私自身が転職に成功して当初の目的を達したことと、SCRUBSのDVD ボックスを買ってしまって勉強よりもそっちに夢中になってしまい、TOEIC自体受けなくなってしまいました。

海外ドラマは字幕無しですが、内容の半分くらいは理解できるようになったので、今はBreaking Badを見てます。

今後

会社で今度無料で受けさせてくれるらしいので久々に受けてみようと思います。あと同様に会社でSkype英会話の優待が受けられたのでそちらも試してみたいと思います。

その他

  • シャドーイングはしない 話すことが目的であれば必要だとおもいますが、少なくともTOEICのスコアを伸ばすためだけであれば必要ないと思います。しかもあれって自分が思ってる以上に音漏れしてるので気づかないうちに周りの迷惑になっている可能性があります。

  • 公式問題集 4が一番難しくて良い、という話ですが、Volumeはいくつでもいいのでやってない人がいたら買った方がいいです。 問題が一番本番に近いのは勿論の事、TOEICの全体の流れがわかるし、各パートごとの時間配分などのシミュレーションができるのが利点です。

  • TED オーディオ版もあるみたいだけど オーディオ版があるのを知りませんでした。こちらは試してみたいと思います。

最後に

TOEICで800点まで上げることができましたが、英会話は全くできません。かろうじて英語の記事は読めるようになりましたが、日本語の記事を読むよりも5倍くらい遅く、専門記事に至っては内容すらわかりません。

ただ英語勉強の取っ掛かりとしてはとても良いと思いますので、なかなかスコアが上がらないという人は試してみてください。